バレンタインには、「記号」と「本質」がある。
断定口調で言ってごめん。
ある、と、"肘は"思います。
バレンタインは「想いと共にチョコレートを渡す日」。そのチョコレートは、手作りの方が何となくうれしい。そんな風潮があると思う。(市販の高級ブランドチョコレートを渡すのも、それはそれで愛が大きいと思うけど。)
肘も「好きな相手へ手作りチョコレート」を渡すといったTHE バレンタインな行為を成し遂げたい。
しかし、肘は料理ポンコツである。
一人暮らし6年目、長年外で飲み歩いたりお弁当を買って帰ったりと自炊と縁遠い生活をしてきた。お恥ずかしい。
料理ポンコツの肘に包丁を握らせれば、食材が切れるより先に肘がキレる。
料理ポンコツたる肘が「チョコレートに何かしら手作業を加え、手作りと言い張り想い人へ渡す」のは、バレンタインらしさの「記号」は満たせても「本質」は満たせない。
チョコレートの「本質」は、無論、味と見た目。
「記号」は、肘による手作りという行為。
ならば「本質」は、プロに任せよう。
まずは「記号」をどうにかする。
何かしら手作業を加えたチョコレートを渡すにあたり、料理ポンコツたる肘はホットケーキミックスを使った簡単なレシピを試してみる。
去る1月23日、第1回の試作。味は許容範囲だが形状がボロボロのバターショコラクッキーが出来上がる。
「これは……人様に渡せないな……」
もはや「本質」のみに頼ろうか。
そんなとき、お世話になってるお姉さまが「これならできると思う!」とレシピを共有してくださった。女神がいた。
1月24日。女神様のレシピで試作に成功する。
「肘の彼氏は、みんなの彼氏」。ぜひ皆さまも当事者意識を持って肘をご支援いただきたい。女神様、本当にありがとうございました。
続いて「本質」。
せっかくなので一緒に行ける場所が良い。
王道のリンツショコラカフェと、地域密着型カフェの2つを選択肢としてピックアップ。
2月14日当日、リンツショコラカフェは満席。もう一方のカフェも定休日。己の詰めの甘さに愕然としたものの、インスタで「#街の名前+カフェ」で検索して良さげなお店に突撃。
「本質」を満たせる素晴らしいお店に出会えた。
ありがとう、インスタグラム。
普段ツイッターランドにいる肘だけど、この日ばかりはインスタグラムに圧倒的感謝。
料理ポンコツであるが故に「記号」と「本質」を分けて考えるバレンタイン。でも、「記号」をどうにかしようとするのも、「本質」候補を探すのも楽しい。ポンコツであったからこそ2倍楽しめた気がする。
この先少しずつ料理が上手くなれたとしても、「記号」も「本質」も楽しんでいきたい。
相手を楽しませるはずのイベントで、肘がとても楽しませていただいてしまった。
ありがとう、バレンタイン。
あと、バレンタインはチョコレート以外にも茶色いものを飲み食いすればおっけーと思っています。皆さまから肘へのバレンタイン養命酒、いつでもお待ちしております。